事故のないこと、そして事故に遭われた方々には一日でも早く
元の生活に戻っていただけるように。
■「文系出身なので、入社した当時はまったくといっていいほど専門知識がなかった」・・・
彼の成長を支えたのは、持ち前の好奇心と、損害の早期回復に寄与するという損害保険事業の社会的使命の一翼を鑑定人として担っているとの自覚でした。
■鑑定に必要な知識を身につける方法は・・・
・「とにかく、現場を多数経験することでしょうか。現場を見て覚える、これが重要だと思います」
「習うより慣れろ」というように、彼も多数の現場を経験し、それを通じて豊富な知識を身につけていったのです。その一方で「単にモノの価値だけでなく、たとえば損害鑑定では、事故に遭われた方の立場に立つこと。これがないと本当の被害は見えてきません」と言い切ります。
・「もしかすると、その方の人生にとって最大の不幸になるかもしれない現場に立ち会う訳です。時として命をなくされた方がおられた現場に行くこともありました。そうした場合は、心からお悔やみの言葉を申し上げました。また、消火活動で水浸しの畳に上がる時には、『靴のまま上がらせていただいてもよろしいですか』とお伺いする、即ち、大切な財産に被害を受けた方の気持ちを慮る心遣いも必要です。鑑定の仕事はあくまでも冷静に、公正な判断のもとで行われなくてはなりませんが、最初にあるのは人であり、その方の気持ちに思いを馳せることなのです。そして、『事故に遭われた方が一日も早く元の生活に戻ることが出来るよう、迅速、正確でかつ公正な鑑定を行うことが大切なのだ』と思うようになり、今は大いにやりがいを感じています」
■鑑定人の使命 事故や災害のあるところ、全国どこへでも・・・
「東日本大震災の時は、全社員総動員態勢でした。インフラの復旧もままならない時期から東北の被災地へ調査に出向くこともありました。そうした意味では楽とは言えない仕事ですが、 事故に遭われた方の気持ちを考えると苦にはなりません」
彼の言葉に表れる”はじめに人ありき”の思いは、鑑定人としての矜持、プロとしての誇りでもあります。